子ども達が自分らしく未来を「生きる力」ってどんな力?

1子ども達への社会の期待

お読みいただきありがとうございます。
2021年の3月まで学校で家庭科教育に携わり
ずっと信念をもって取り組んで来たのが
子ども達の「生きる力」を育むという事でした。

26年間の在職期間中
学校卒業後に社会に出る
生徒達の「生活力」をつける事に加え
その時々の時代に流れに合わせて
”社会で必要とされる力”の育成を
心がけて来ました。

退職した今、コロナ禍という事もあり
オンラインで様々なセミナーを受けていると
学校現場以外の
いろいろな方々が今の教育現場を憂い
次代を生きる子ども達の事を真剣に考え
多様なアプローチで何とかしようと
取り組んでいる事が分かって来ました。

そして学校で仕事をしている時には
見えていなかった事が少しずつ
見えるようになって来ました。

その中で先日、初めて知り
ショックを受けたのがOECDが
OECD Education 2030プロジェクトの中の
「生徒エージェンシー」という考え方です。

文科省の新しい学習指導要領の中の
「主体的・対話的で深い学び」という考え方は
家庭科の実習などを行う時に
意識して来たつもりでしたが、
「生徒エージェンシー」の考え方は
さらにその先を行きます。

「エージェンシー」という
言葉の解釈は様々なようですが
「自ら考え、主体的に行動する」だけでなく
「責任をもって社会変革を
実現していく姿勢・意欲」

ことだと説明されているようです。 

教育先進国の例で
生徒達が自ら課題を設定して
地元の企業などの働きかけ
自分達が考えた解決策を
実践していくような例は知っていますが
それが既に特別な事ではなく
世界標準になっている事には驚くばかりです。

参考サイト
「生徒エージェンシー」とは
教えて「OECDが打ち出した『エージェンシー教育とは』?」

ここでは世界的な流れにも考慮しながら
日本で育つ子ども達が
未来を自分らしく『生きる力』について
今の時点での自分の考えを
まとめてみようと思います。

2 ”未来の種”となる「生きる力」

子育てサポート活動を始めるにあたって
屋号としてつけた
『Natural-Seed』には
野生の種という意味があります。

種には本当にいろいろな種類があり
子ども達が生まれ持つ”たね”は千差万別です。
そのたねをどう育てて行くかは
その子を取り巻く環境が大きく
作用すると考えられます。

これまでは、
子供達の際立った個性や特徴は
集団主義にはなじまないものとして
押さえつけれられたり
非難の的になったりして
子ども達の自己肯定感には
つながりにくい状況だった
のではないかと思います。

でも、これからの時代は
その”個性”や”特徴”こそが
その子を社会の中で輝かし
活かしていく大切な「たね」だと思います。

そのたねは理想を言えば
成長過程とともに
その子のペースに合わせて
育てて行く事が望まれますが
子どもを取り巻く家庭や学校、
地域などの環境によって
違ってくる場合もあります。

特に子どもが学校生活を送る時に
社会がどんな人材を望むかは
本当に大きく影響され
今は時代が激変する時期なので
どんな価値観で
これからの時代をどうとらえ
子どもにどんな将来を望む大人が
周囲にいるかで
子どもが持つ「たね」の育ち方は
変わってくると感じています。

その「たね」は子ども達が
未来を”自分らしく”『生きる力』となると
考えられますが
その子がどんなたねを持ち
どんなペースでたねを育て
どんな花を開かせ、
どう実を付けるかは分かりません。

ただ、たねが育つための
土や光や栄養としての
役割を果たす事は
周囲の大人達が出来る事だと思います。

その役目を果たす時
子ども達が持つ「たね」が
どういう『生きる力』につながるかを
知っておく事で
子ども達への接し方や
迷った時の方向性が見出しやすくなるの
ではないかと思います。

3 子どもの生まれもつ『たね』と育つ力


子ども達のどんな『たね』が
どんな「生きる力」につながるのか
一例としてまとめさせてもらいます。

自分らしさのたね

子どもが興味や関心を持った事やモノを
周囲から認めてもらい
いろいろな事に挑戦させてもらえる事。

条件付きだったり、
その時気分で変わるのではなく
大人からの子どもに対する
声かけや姿勢が一貫している事。

その子が何かをした事で
”失敗した”と感じる事が起こっても
それを受け入れてもらえ、
次はどうすればいいかを
一緒に考えてもらえる事。

こんな風に子ども時代に
”自分らしさのたね”を
育ててもらえた子は
〈自己肯定感〉〈自己受容〉が高まり
「自分を信頼する力」が身につくと
考えられます。

興味や関心のたね

どんな小さな事でも
大人からしたら取るに足らない事でも
子どもが示した興味や関心を
出来れば一緒に面白がれる
大人が身近にいる事。

その事に熱中できる時間を
妨げられない事。
そのモノについての「こだわり」を
大切にしてもらえる事。

興味を持った事について
・もっと触ってみたい!
・聞いてみたい!
・もっと詳しく見てみたい!
・口に入れてみたい!
・匂いを知りたい!など

五感を使って実際に
自分が思うように体験が出来る事。

そんな風に”興味や関心のたね”を
大事に育てる事が出来た子は
どうすればもっと深く知る事が出来る?
何をすればもっと面白い?
どんな手順でどんな方法ですればいい?など
〈自分の頭で考える機会〉
〈実際にやってみてフィードバックを得る機会〉
〈次のステップを考える機会〉などを
経験する事が出来、
自ら自分の頭で考え行動するようになります。

それは「主体性」や
「思考力」や「振り返る力」さらに
「臆せず挑戦する力」が身につく事につながります。

さらに今注目されている
次のような能力も高める事が期待出来ます。

非認知能力

・課題解決力:身の回りの問題を解決する力
・計画性:課題解決などのために計画を立てる力
・柔軟性:状況に応じて対処できる力
・レジリエンス(心の回復力)
 何かでつまずいても自分自身で立ち直る力
・グリッド(やり抜く力)
 障害や困難な事があっても目標に到達する力
・自制心(セルフコントロール)
自分の生活や行動についてマネージメントする力

*それぞれの”力”の定義はいろいろあります。

これらの生きる力を子ども達が身に付けるためには
・子どもの意見が受け入れてもらえる
・子どもの考えが認めてもらえる
・子どもが安心して取り組める

などの環境作りは必要になるかと思います。

行動のたね

ある程度の年齢になると
自分が夢中になっている事を

・何かのカタチにしたい。
・記録していきたい。
・自分なりの工夫がしてみたい。

こういう気持ちが起こってくると思います。

子どもの内側で”行動のたね”が育ち
そのタイミングで
自分の好きなスタイルで自由に
自分の考えや思いを表現出来たら
これほど素晴らしい事はありません。

そこで子ども達は
「想像力」を膨らませ
「創造力」を駆使して
何かを”つくる”体験を重ねていき
「表現力」を磨いていくのだと思います。

学びのたね

子どもが自ら行動を起こし
子どもの中にある”学びのたね”を
育てていく事につながります。

思考錯誤を重ねながら
実践をしていく事に
ワクワクしながら
行った結果を検証していく。

その”結果”に対して周りの人達から
何らかの言葉をかけてもらえたり
何らかのアクションを起こしてもらえたりする事で
自分以外の世界と”つながる”喜びを
経験していく事が出来ると思います。

その経験を通して

もっと相手の事を知りたい
もっと自分の事を知って欲しい
もっとつながりを深めたい

そういう気持ちが強くなり
「コミュニケーション力」が身に付き
磨かれていくのではないかと思います。

それが実際に何かの役に立ったり
誰かから心から感謝されたら
「もっと自分に出来る事は何?」と
自分の身の回りの世界に目を向け
社会や世界に関心を広げていき
それが「責任をもって社会変革を
実現していく姿勢・意欲」

繋がっていくかもしれません。

イノベーションのたね

これまで見て来たような
プロセスを経て成長の過程で
子ども達の中に
「社会をより良いものにしたい!」
「もっと変えて行きたい!」という
強い思いが芽生え
それが”イノベーションのたね”に
変わっていく可能性もあります。

4 大人になってからのたね

子ども達が生まれ持つ”たね”と
その”たね”から育つ可能性のある
未来を「生きる力」は
大人になったら消えてしまうのでしょうか?

私はそんな事はないと思います。
その人の生育環境や学習環境の中で
たねがうまく育たなかったの
かもしれません。

もしそうなら、たね探しは
いくつになっても出来るし
その”たね”に気が付く事で
人生が大きく変わる可能性も出て来ます。
これほど激変する時代では
もし生きづらさを感じている人がいるなら
大人でも自分が生まれ持った”たね”に気づき
その”たね”を大切に育てて欲しいと思います。

まとめ

コロナ禍でも社会がどんな状況でも
子ども達は成長し続け
時代を担う人財として
今の社会の変化や大人達の様子に
真っすぐな眼差しを向けています。

先行きが不透明で不確実な時代だからこそ
子ども達の声にも耳を傾けながら
次の時代を共に創る姿勢や
これまでの常識や慣習にしばられる事なく
子ども達の行動を見守り
サポートしていく事が
必要なのではないかと思います。

Natural-Seedでは
子ども達が生まれ持つたねを大切に
未来を「生きる力」を時代に合わせて
とらえて行き
いろいろな活動を通して
子ども達や子ども達に関わる大人の方々にも
自分の中にある”たね”を大切に
未来を生きる力を身に付け
自分らしい人生を生きるために
発揮できるようサポート
させていただければと思います。

活動の詳細は下記のHPから
ご覧いただけます。
随時、更新させていただきます。
子ども達が未来を「生きる力」を育むサポート

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