「どのやり方でいこう? 」
家庭科の調理実習は
生徒達がとても
楽しみにしてくれる時間の
ひとつです。
でも、調理実習の説明を
どうするかは
いつも迷います。
なぜなら料理は、
どんなアプローチも可能な
マルチプレーヤー的な分野
だからです。
食材一つとっても
生産のプロセスから
旬の話に安全性、
流通の実態、
消費者としての見分け方や
判断基準の持ち方、
家計の中でのバランス、
さらには、保存法や
廃棄率の捨て方まで
広範囲になります。
さらに調理では
食材の扱い方、
調理の基礎技術、
下準備に調理法、
味付けや盛り付け、
試食のタイミングまで
実に様々です。
ここに
エコクッキングや
サスティナビリティ、
エシカルの考え方を
取り入れると
さらに複雑になってきます。
SDG’sをほぼ網羅しそうな
勢いです。
さらに
調理のプロセスの伝え方も
様々です。
定番は文章で書く方法で
プリントの穴埋め方式です。
パワーポイントの
スライドを使い
写真やイラストを入れて
視覚に訴える方法も
効果的です。
さらには
デモンストレーションをして
音や動きでやって見せて
やり方を覚えてもらう方法も
あります。
これは
フードデザインなどの
選択科目で
時間が十分とれて
少人数なら効果的です。
面白い所では
食の因数分解も
いいかもしれません。
料理の出来上がりから
調理方法や味付け、
食材などを
自分たちで考えてもらう
方法です。
やってみた事はありませんが
自分たちが作るものへの
関心が深まりそうです。
生徒たちは、
“面白い授業”を望みます。
でも、講師の考えるおもしろさと
子供たちの理想とする
おもしろさは何かが違っている
気がします。
学校の教室で
40名以上の生徒を相手の授業は
様々な制限があり
こんな事をしてはどうだろうと思う事を
実践するのはむずかしいのが現状です。
ただ、
今なら学校の枠を飛び出して、
個人で
スライドや動画などを使って
料理をライフスキルととらえた
アプローチをやってみて
発信させていただく事も
可能ではないかと考えています。
その時に
不可欠なのが発問の質
だろうと思うのです。
これは
自分自身がセンスを
磨くしかないので
試行錯誤をしながら
やっていけたらと
思います。
ウイズコロナの発想で
この時期があるからこそ
家庭科として出来る事を
やっていければと
思います。
〈終わり〉