「サーキュレーションエコノミー」が子ども達の未来にもたらすものは?

サーキュラーエコノミーという言葉との出会い

初めて「サーキュラーエコノミー」という言葉と
出会ったのは、
ワクチン接種の予約がようやく取れ
接種の日まで家ごもりをしていた時でした。

オンラインで無料で参加できる
セミナーを探していて
”暮らしの中で循環をつくる”というフレーズに
惹かれ参加を決めました。

タイトルは「自律社会に向けて① 
~暮らしの中で循環を作る~」で
8月の下旬に参加しました。

このセミナーに参加して以降、
私の中で「サーキュラーエコノミー」という
言葉は未来を考える時、
欠かせない言葉となりました。

子ども達の未来にとって
この言葉が示す”循環型経済”は
当たり前の事となり、むしろ
そういう経済のシステムがなかった時代の方が
想像がつかない状態になるのかもしれません。

暮らしの中の循環という考え方

循環、特に暮らしの中の循環と聞くと
例えばキッチンで出る生ゴミをリサイクルして
堆肥とし資源化するコンポスト化などが
思い浮かぶかもしれません。
こういう内容は家庭科の講師をしていた時に
いろいろ調べて知っていたのですが、
このセミナーで聞いた例は
そういうレベルを超えた内容でした。

サーキュラーエコノミージーンズ


参加したセミナーの講師でもあった
安居さんから聞いたジーンズのシステムは
ある意味衝撃的でした。

これは業界初のサブスクリプション型の
ジーンズ〈デニム〉の事で月額制で
ジーンズをリースするシステムで
下記のサイトで詳細が分かります。
デニム大国・オランダから世界へ届ける。『MUD jeans』が作るサーキュラーエコノミーデニム
この内容を聞いた時、
「ここまで来たのか!」という気持ちと
「さすが! オランダ!」と感心した事を
覚えています。
なぜ、ここでオランダが出て来るかというと
安居さんは“オランダに探るビジネスモデル”
という副題の
「サーキュレーションエコノミー実践」
という本を出されているからです。
本の情報はこちらから↓
サーキュラーエコノミー実践

このジーンズをきっかけにして
アパレル業界でのサブスクリプションの
取り入れも、もっと加速し
普及していくと考えられます。

こういう海外発信の新しい取り組みを
出来るだけ早く知るためには
興味や関心のアンテナを高く
感度良くしておく必要あり
これからの時代を生きる子ども達には
欠かせない事になるかもしれません。

自分で情報を取りに行き
興味を持ったコミュニティに
入って行く勇気や
そこでの自分のポジショニングを考え
うまくコミュニケーションを取りながら
行動していく力も
必要となると考えられます。

これから先
身に付ける衣服さえリースになる社会
が到来するというのは
”所有”という概念が
今と違ったものとなり
モノの対する価値がかなり
変化すると考えられます。

所有出来るモノから
目に見えない事に価値が置かれる未来は
金銭感覚やライフスタイル全般まで
いろいろな所に影響を及ぼすと考えられ
子ども世代の価値観と
親世代の持つ価値観のギャップが
かなり大きくなると思われます。

サーキュラーエコノミーの実践者達


このセミナーに参加した数日後、
「サーキュラーエコノミーの展望と
実践者達」というセミナーを見つけ
そこにも参加して話を聞かせてもらいました。

このセミナーでは様々な形で実際に
サーキュラーエコノミーを
実践している方々が登壇し
その内容を説明して下さり
その後で登壇者の皆さんがクロストークを
繰り広げるという形式でした。

前半と後半に分かれていて
それぞれの活動を伺うのはとても面白く
未来につながる素晴らしい活動だと
胸があつくなりました。

しかも実践している方々の年齢が若く
次の時代を担う世代の方ばかり。
日本も含め、今の社会や地球の現状に
深刻な課題を見出し
それぞれの立場で
その解決に向けての活動をされています。

ここでは印象に残った活動について
前半から4つ、後半から2つ
紹介をさせていただければと思います。

その活動の中には
将来的に子ども達が関わる事になる
活動も含まれているかもしれません。
よろしければ参考になさって下さい。

my mizu

使い捨てのプラスチックを減らす事などを
ミッションにして無料の給水場所を
探して気軽に水を補給できるアプリの
提供などの活動をされています。

サイトはこちらから↓
my mizu

GREEN GLOBAL PARTNER

三井住友ファイナンシャルグループが
運営されている環境や社会課題解決のための
コミュニティです。
イベントや発信の内容も充実していて
金融機関の運営という事で興味を持ちました。

サイトはこちらから↓
GREEN GLOBE PARTNER

LOOP

使い捨てをやめて再利用可能な容器で
買い物が出来るシステムの構築などの
活動をされています。

サイトはこちらから↓
loop

UMITORON

テクノロジーの力で
「持続可能な水産養殖を地球に実装する」
というミッションを掲げて活動をされています。

サイトはこちらから↓
umitoron

渋谷での取り組み

『生ごみから新しいスイーツ?
渋谷を「消費の終着点」から
「新しい循環の出発点」にシフトする
「渋谷肥料」プロジェクト』という事で
実際にスイーツなどの販売もしている活動です。

詳細はこちらから↓
生ごみから新しいスイーツ? 渋谷を「消費の終着点」から「新しい循環の出発点」にシフトする「渋谷肥料」プロジェクト

Liv:ra

こちらは”植物のランジェリー”という事で
こだわりのあるランジェリーの販売を
されていますが
サーキュラーエコノミーの実践として
語られていた絹の原料となる蚕を育てる
養蚕から全て行い
蚕の飼料となる桑の活用も多角的に考え
栽培も行おうとされているとの事でした。

今はファッションラボを立ち上げて
活動をされていらっしゃるようです。
詳細はこちらから↓
TUNAGU FASHION LABORATORY

まとめ

ここまで見て来た
サーキュラーエコノミーの実践は
多分、ごく一部でしかなく
日本でも世界でも多くの実践が
行われているのだろうと思います。

そして”サーキュラー”(循環型)の経済は、
既に欧米などでは
スタンダードになっている
のだろうと2つのセミナーを
聞いて感じています。

その経済が定着した頃に
社会に出る事になる子ども達。
その未来は今とは確実に違う社会で
その社会で暮らす私たちの価値観や
ライフスタイル・行動も
きっと今とは比較にならない程
変わっているに違いありません。

ここではサーキュラーエコノミーが
子ども達の未来にどう影響するのかを
私なりに考えて来ました。

最後に痛感したのは
次の世代や関心がある人任せにせず
どの年代の人間も
「サーキュラーエコノミー」
を意識して自分達で出来る事を
着実にやっていく事が
必要なのだろうという事です。

今は時代の分岐点と言われます。
子ども達にどんな未来を
つなげていくのは
今の社会に暮らす私達の行動次第
だと思います。
〈終わり〉

追伸:ここで書いた内容は
私自身が感じた事も含まれています。
セミナーで話された内容とは
異なる点もあるかもしれません。
ご了承下さい。

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