1 研修のご依頼
今年(2023年6月)にみらい家庭科ラボのHPから京都市の家庭科の先生方を対象として研修についてのご相談をいただきました。ご担当の先生の詳細を伺い、スタッフ2人での研修についての打合せが始まり、みらい家庭科ラボとして出来る研修内容を検討させていただきました。
この研修は今後のみらい家庭科ラボの活動の方向性にも大きな影響を与えた研修でとてもありがたいご依頼でした。
2 テーマと内容決め
研修のご依頼を受けた後、一番頭を悩ましたのは「テーマ決め」でした。研修内容のご要望は従来の家庭科の授業改革につながるような研修内容でという事と先生方にとってお役に立てるようなワークなどを多めに取り入れて欲しいという事でした。
みらい家庭科ラボは、その名にみらいと付けているように、出来れば家庭科の授業や実習に時代のニーズに合うような先生方の負担が少しでも軽くなるような「新しい風」を吹き込みたいと考えています。
そして、それが単なる思い付きではなく、実践例を伴うものであれば、先生方にとっても取り入れやすいだろうと考えました。
そこで今回の研修では「ワークショップ型授業の提案」をテーマとして、生徒達が少しでも主体的意欲的に授業や実習の取り組めるような工夫やアイデアなどを幾つか紹介させていただく事にしました。
ワークショップ型の授業については、こちらの音声配信でスタッフで少しおしゃべりしていますのでよろしければ下記のリンクよりお聞きください。
生徒の好奇心を刺激する授業って?
https://stand.fm/episodes/64b0b4d1f8094460134c774ehttps://stand.fm/episodes/64b0b4d1f8094460134c774e
こちらで話をしている水を使った「テイスティング実習」につきましてはスタッフの木村の実践終了後に内容やフィードバック、教材などもまとめたサイトを公開させていただいています。よろしければご覧ください。
https://geode-skirt-6a1.notion.site/412282f06ff446d3a635926f50726fd8?pvs=4
また研修ではICTツールの紹介も取り入れ、ツールを使った授業の展開の仕方のヒントなどもお話させていただく事にしました。
ICTツールの紹介につきましては、ラボのYouTubeのチャンネルで動画でも紹介しております。よろしければご覧ください。
先生方に取り組んでいただくワークについては、最後まで悩んだ末に「気になっている授業の改善」をテーマにご自身の授業の観察を分析をしていただく事にしました。
3 研修の様子
今回は「授業実践研修会」でしたので、みらい家庭科ラボが担当させていただく時間の前に先生方の実践交流の時間が持たれ、許可をいただき、その時間から参加させていただきました。
そこで先生方の現場でのお悩みなどを末席で聞かせていただく事が出来ました。その時間を経ての研修でしたので先生方のお疲れが心配でしたが、どの先生もしっかりと実践例などを聞いて下さり、ワークにも取り組んでいただきとてもありがたかったです。
今回のワークで使用した資料などはこちらとなります。
ワークには「進化思考」という本の時空観マップをアレンジしたワークシートを用いました。
この進化思考の思考法はとてもパワフルで活用範囲が広い思考法で家庭科の先生方にぜひ取り入れて欲しいと思っていたものです。今回紹介させていただけた事はとてもありがたい事でした。
進化思考についてはこちらからご覧いただけます。
https://amzn.asia/d/gw7SVX0
当日の様子です。
4 先生方からの感想
研修後は先生方からお1人ずつ感想をお話していただきました。長時間の実践研修でお疲れだったと思うのですが、それぞれがお感じになった事などを丁寧に言葉にしていただき、今後の活動につながるご意見などもいただきありがたく思いました。
感想の内容は様々でしたが、ICTツールの活用の導入や活用についてのご意見やご感想が比較的多く、ICTへの関心の高さを感じました。
5 まとめ
今回の研修はみらい家庭科ラボとして初めて受け持たせていただいた研修でした。研修では、今お伝え出来る内容は全てお話させていただく事が出来たのではないかと思います。
今回は関西での研修という事で関西在住のスタッフが担当させていただきましたが、既に退職して2年以上が経っている事とICTツールを実際に授業の取り入れて実践した経験がない状態での活用アイデアの話という事で、説得力などにかけていたかもしれません。
この研修は、しばらく学校現場を離れて、外側から学校での家庭科を見る事が多かった自分にとって、久しぶりに学校現場の空気に触れ、先生方のお話を直接伺える機会をいただいたという意味ではとてもありがたい時間でした。
今回の経験を今後のみらい家庭科ラボの活動にしっかり反映させていただきながら、さらに家庭科教育に携わる方々のサードプレイスとしての役割を果たしていければと思います。お読みいただきありがとうございました。(終わり)